DPSet Managerの使い方説明(Ver0.33向け)


一般的な説明

実行ファイルのアイコンにDPSetファイルをD&Dすると,
即デコードを開始することができます.

処理終了時にサウンドを鳴らしますが,
Data\complete.wavを差し替えることにより,
お好みのサウンドを鳴らすことができます.


メインウィンドウ(エンコードモード)


「エンコード」「デコード」ラジオボタン

エンコードモード,デコードモードを切り替えます.

「対象フォルダ選択」ボタン

エンコード対象のルートフォルダを指定します.
なお,ウィンドウにフォルダをドラッグアンドドロップすることによっても,
ルートフォルダを指定することが出来ます.

「エンコード対象フォルダ」テキストボックス

選択されたエンコード対象のルートフォルダが記述されます.

「エンコード対象ファイル」多段テキストボックス

エンコード対象フォルダ内に含まれており,
エンコード対象として選択されている拡張子のファイルの,
ルートフォルダからの相対パスが記述されます.
ここに記述された順序で,DPSetファイルに格納されます. ここに記述されたファイルが,エンコード対象ファイルとなります.

「クリア」ボタン

「エンコード対象フォルダ」テキストボックス,
「エンコード対象ファイル」多段テキストボックスの中身を消去します.

「ソート」ボタン

「エンコード対象ファイル」に記述されているファイル名をソートします.
押すとポップアップメニューが現れ,ソート方法を選択できます.
「パス名順」は,パス名の順にソートします.
「フォルダ-ファイル名順」は,フォルダ名の順にソートした上で,ファイル名でソートします.
即ち,後者は同じフォルダにあるファイル毎にまとまる形になります.

「▲」「▼」ボタン

「エンコード対象ファイル」多段テキストボックス内で選択中のファイルの位置を,
上(下)のものと入れ替えます.

「実行」ボタン

押すとファイルダイアログが現れ,DPSetファイルの保存パスを指定します.
その後,エンコード処理が始まります.

メインウィンドウ(デコードモード)


「対象DPSetファイル選択」ボタン

デコード対象のDPSetファイルを選択します.
なお,ウィンドウにDPSetファイルをドラッグアンドドロップすることによっても,
対象ファイルを指定することが出来ます.

「デコード対象DPSetファイル」テキストボックス

デコード対象のDPSetファイルのパスが記述されます.

「実行」ボタン

押すとフォルダダイアログが現れ,デコード先のフォルダを指定します.
その後,デコード処理が始まります.

設定ウィンドウ(エンコード設定)


画像比較方法

画像の類似量を得るためのメソッドです.
基本的には一番上を選んでおけば安心です.
下三つは,多少色が違っていても同じと見なすことになります.
つまり,ピクセルに対し*非可逆*になります.ご注意ください.
「許容差分」は,下三つのメソッドにおいて,
どれほどの差までなら同じ色と見なしてよいか,を指定します.

類似量計算のショートカット設定

「似ているものに似ていないものは似ていないと仮定」
は,画像を次々と比較していく時,
画像Aと画像Bが似ており,画像Aと画像Cが似ていない,ということが既に分かっていれば,
画像Aと画像Cは*画像の比較をせずに*似ていないと判断する,という設定です.
オンに設定しておけば処理が相当速くなることが多いです.

「似ていないものに似ているものは似ていないと仮定」
は,画像を次々と比較していく時,
画像Aと画像Bが似ておらず,画像Aと画像Cが似ている,ということが既に分かっていれば,
画像Bと画像Cは*画像の比較をせずに*似ていないと判断する,という設定です.
オンでもオフでもそれほど速度は変化しないことが多いです.

「似ている/似ていないの閾値」
は,上記の似ている/似ていないを,どのていどの類似量で区別するか,を示します.
パーセント記述で,少数第二位まで指定できます.
この値が大きければ処理は速くなりますが,圧縮率が下がる場合があります.
逆に小さければ圧縮が適切に行われますが,処理が遅くなる場合があります.

デコード経路のショートカット設定

「似ていない画像はデコード経路の導出に用いない」
は,オンにしておくとビュアなどで閲覧する時に高速になります.
オンにしておくことを推奨します.

「似ている/似ていないの閾値」
は,値を大きくすると圧縮率が下がる場合がありますが,閲覧時に高速になる場合があります.
逆に小さくすると圧縮が適切に行われますが,閲覧は低速になる場合があります.
ですが,基本的に小さめに設定しておいて問題ありません.
類似量計算のショートカット設定 における同名の設定と
同じ数値にしておいた方が良いかと思います.

処理対象拡張子

エンコード対象の処理対象にする拡張子です.

「画像として格納」
は,エンコード時に画像の分解作業をして,
高圧縮にする対象の拡張子です.

「ファイルとして格納」
は,エンコード時には単一のファイルごとに圧縮される対象の拡張子です.

「画像以外全て」チェックボックス
は,これをオンにすると,画像として格納されるファイル以外のファイル
全てをエンコード対象とすることになります.
オフの場合は,「ファイルとして格納」に記述した拡張子のファイルのみがエンコード対象となります.

設定ウィンドウ(デコード設定)


デコード後の画像ファイル

「保存ファイル形式」
は,デコードした画像を
何の形式で保存するか,を示します.
現状では,pngかbmpのどちらかしか設定できません.

「ファイル名の重複を避ける」
は,保存時に同じファイル名のファイルがあった場合,
自動的にリネームするかどうかを選択します.
リネームの方式は,
[ファイル名].[拡張子] → [ファイル名](番号).[拡張子]
となります.


「拡張子」
は,デコードした画像を保存する際の拡張子をどのようにするか,を示します.

「元のファイル名の後に拡張子を追加(必要に応じて)」は,
元ファイル名の拡張子と,上記で設定した保存ファイル形式の
標準の拡張子が一致する場合は元ファイル名のままで保存しますが,
一致しない場合は,保存ファイル形式の拡張子を末尾に付加します.
「元のファイル名の後に拡張子を追加(常に)」は,
常に保存ファイル形式の拡張子を末尾に付加します.
「元のファイル名の拡張子を変換」は,
元ファイル名の拡張子を取り除き,保存ファイル形式の拡張子を末尾に付加します.
「元のファイル名のまま」は,
元ファイル名の拡張子のままで保存します.

デコード先フォルダ

デコード先フォルダをどのように決めるか,を示します.

「デコード先フォルダを指定フォルダの下に自動生成する」
は,フォルダ選択ダイアログで指定したフォルダの下に,
入力DPSetファイル名に基づく名前のフォルダを生成し,そこにデコードすることを示します.

「フォルダ名の重複を避ける」
は,デコード先フォルダとして指定しようとしたフォルダが既に存在していた場合,
自動的にリネームすることを示します.
リネームの方式は,
[フォルダ名] → [フォルダ名](番号)
となります.

設定ウィンドウ(ビュア設定)


拡張子

「シェル実行を許可する拡張子」
ビュアには「シェル実行」機能がありますが,
その際,ここに記述された拡張子のファイルのみが実行を許可されます.
これは,アーカイブ内にウィルスが含まれていた場合,
間違えてウィルスを実行してしまうことを防ぐことを目的としています.
標準では,画像ファイルとプレーンテキストファイルのみが許可されています.

「上記以外でも,画像として格納されているファイルのシェル実行を許可する」
通常ファイルではなく,画像として拡張されているファイルを,
上記の許可拡張子に含まれていなくとも実行を許可する設定です.

「一般ファイルとして格納されていても,画像として読み込みを試みる拡張子」
エンコード設定の「ファイルとして格納」によって
一般ファイルとして格納されたファイルは,ビュアでは真っ暗な画像+文字で表示されます.
画像なのだから通常通りに閲覧したい.
しかし,JPG画像を画像として格納すると逆にサイズが大きくなってしまう.
ので,結局ファイルとして格納するしかない.
というのではユーザビリティが低いので,Ver0.33より新たに設定を増やしました.
ここに書かれた拡張子のファイルは,まず画像として読み込みを試し,
駄目なら真っ暗画像+文字を表示する,というプロセスを経ます.

ビュアウィンドウ







DPSetファイルをドラッグアンドドロップするか,
「ファイル→開く」でDPSetファイルを指定することによって,
そのDPSetファイル内の画像を閲覧することが出来ます.

矢印キーの→で閲覧中の画像のインデクスを+1,←で-1することができます.
また,↓で+5,↑で-5,PageDownで+10,PageUpで-10することができます.
Homeで最初のインデクス,Endで最後のインデクスに移ることができます.
Escキーでウィンドウを閉じます.
Spaceキーで,画像の表示状態を変えることが出来ます.


「ファイル→表示中のファイル→シェルで開く」
は,現在表示中の画像/ファイルをシェルで開くことができます.
つまり,今見ているファイルがPNGファイルであるなら,PNGに関連付けられた
ソフトウェアで開いて見ることができます.
画像を開く場合,画像の形式はデコード設定の保存形式に依存します.
なお,一時フォルダにデコードして実行することになり,
この一時フォルダはビュアを閉じた時に削除されるので,
ファイルの編集などを行う場合は,上書き保存をせずに
必ず別のフォルダに保存してください.

「ファイル→表示中のファイル→保存」
は,現在表示中の画像/ファイルを,そのファイルだけデコードし,
任意のフォルダに保存することができます.
画像を保存する場合,保存形式はデコード設定の保存形式に依存します.

「表示→画像を原寸表示」
は,標準では,画像はウィンドウにフィットするように表示されますが,
これをオンすると原寸で表示されるようになります.
なお,いちいちこのメニューをクリックしなくとも,
上記の通り,Spaceキーで切り替えることができます.

「表示→フルスクリーン」
ウィンドウをフルスクリーン化します.
なお,メインメニューとステータスバーは消せません.

「ジャンプ→(コンボボックス)」
このコンボボックスから,現在閲覧中の画像のインデクスを一気に変えることが出来ます.

「ジャンプ→閉じる」
は,今開いているメニューを閉じるだけです.
インデクスをジャンプした後にメニューが閉じないので,このあたりをクリックして閉じてください.

エンコード進捗ウィンドウ


エンコードの進捗を表示します.
プログレスバーは,時間が多くかかる処理の分のみが表示されています.
また,「類似量取得」プログレスバーは,場合によっては満タンになったと思ったら
また0から始まったりすることがありますが,正常動作ですのでご了承を.

「中止」
は,これを押すと処理を中止できます.
確認ダイアログは出ないのでご注意を.

デコード進捗ウィンドウ


デコードの進捗を表示します.

「中止(出力ファイルは保持)」
は,これを押すと処理を中止できます.
その際,既にデコードされたファイルはそのまま消されずに残ります.

「中止(出力ファイルは削除)」
は,現バージョンでは使えません.